お客様の気持ちに寄り添う ㈲佐藤葬具店 佐藤浩美氏(三島支部)

カテゴリー:会員訪問記

◆創業寛永元年

㈲佐藤葬具店の創業は江戸時代初期の1624年。時代を遡ると、先代は神社仏閣の建築や補修に携わる宮大工としても活躍していました。宮大工と葬儀は関係ない業種のように思われますが、佐藤氏は、宮大工と葬祭業の関わりについて「昔の葬儀は手づくりだったので、葬祭業をやる人が大工に修行に行っていた」と話しました。

 

◆きめ細やかなサービス

ご家族を亡くし平成15年に社長となった佐藤氏は、はじめは会社を守ることが精一杯でした。大手葬祭業の進出、家族葬の増加など、葬祭業を取り巻く環境は激動し、要求されるサービスもお客様毎に異なってきています。佐藤氏を筆頭に、昔の手づくりの葬儀のよさを引き継ぎつつ、細やかな配慮を心がけています。夏の暑い日には、うちわを作り参列者に渡します。また故人の好きな花や食べ物を、季節に関わらず探してお客様に提供するサービスも行うなど、オリジナル葬の演出もします。

 

◆自社の強み・今後の展望

家族同然の社員がいることが自社の強みです。「今を楽しもう」をモットーに、社員にもお客様にも接しています。常にお客様への思いやりの気持ちを大切にして、どうしたら喜んでいただけるかを考えて実践しています。今年2月に入会した佐藤氏は同友会活動について「会員の方は信用、信頼ができて本音で話せる。いろいろな経営者の話を聞いて勉強し吸収したい」と語りました。

 

取材:高木 基

永沼 純子

取材・記事:髙橋 幸夫