【逸品】門型マシニングセンターで大型製品への対応と生産性向上  ㈱池田製作所  専務取締役 池田 直之氏(榛南支部)

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VOL75 ㈱池田製作所

【逸品】門型マシニングセンターで大型製品への対応と生産性向上

会員企業名 ㈱池田製作所 創立 1985年
会員名 池田 直之氏 業種 製造業
所属支部 榛南支部 従業員数 28名
会暦 2013年1月入会 事業内容 大物加工、省力化機械、設計・組立、精密機械部品、治工具設計製作


経営者の学びを同友会に求めて

 ㈱池田製作所は1985年創業、吉田町で機械加工や各種自動機・省力化装置等の設計・部品製造加工・組立などを手がける会社です。専務取締役の池田直之氏は、小さいころから経営者である父親の背中を見ており、いつかは自分も継ぐという気持ちを持っていたそうです。学校卒業後すぐには入社せず、一度取引先の会社に入社することで修業を積み重ねて、平成20年に今の㈱池田製作所に入社しました。入社してすぐに、以前勤めていた会社の業務や雰囲気との大きなギャップを感じ、いつか承継するのであればこのままの環境ではいけないという思いが強くなったそうです。リーマンショックの影響もあり経営に対する勉強が早急の課題と思っていた頃、地域の仲間から同友会の紹介があり飛び込むように会しました。入会後は、多くの経営者と接することで経営に対する考えを学ぶだけでなく、自分と似た立場の方と同じ悩みを相談して互いに切磋琢磨する時間を共有しました。同友会で学んだ自分の思いが社内に浸透するまで時間はかかりましたが、少しずつ社員の意識・モチベーションも上がり、今の時代に求められる商品やサービスにつながっています。中でも会社訪問をする・される機会を設けることで、他社の技術や働く姿勢を学ぶと共に、他者に見られても誇れる行動が当たり前の社風に化しました。


製造から一貫製作へ

 10年ほど前に、以前より製品製作などの依頼をいただいていた取引先から企業提携の話があり、合わせて2社をグループ化しました。取引先としては事業承継などの観点からグループ化を希望しており、㈱池田製作所としても製品の設計から設置までの一貫製作を担うことができると考え、決意したそうです。経営体制が変わることでグループ会社内から反発があったり、目が行き届きにくくなるなど、まだまだ解決しなければならない問題はありますが、自社の強みをより強固にするためにも同じ目標を目指して日々邁進していると話してくれました。


全国展開を視野に

 同社の強みは細かな部品から大きな機械まで、また設計から設置まで一貫製作できる体制にあります。細かな部品は海外工場での安価な製品の輸入も多くあります。しかしながら、県内でも大型加工機4台を稼働している会社は多くありません。「この大型加工機で作られる製品はコスト面・技術面ともに優れており、海外にはない強みになっている」と話す池田氏、「これから県内だけでなく日本全国に展開していきたい」と今後の目標を力強く語ってくれました。

取材・記事:萩 智理氏(㈱ラプト・榛南支部)

取材:河内 崇文氏(㈱スマートブレイン・榛南支部)

取材:遠藤 在氏(Sign・榛南支部)