カテゴリー:経営指針
清水支部長を拝命していた当時、三役に名を連ねたる者は創る会の洗礼を受けなくてはならぬ類の無言の圧力があり、第3期(平成18年)を受講いたしました。
以前から、人材育成、特に自発的社員の育成に力点を置いた経営を心掛けており
ましたが、明文化された経営指針書はなく、振り返れば思いつき経営だったように感じます。そこで、創る会受講により計画的に指針書を創り上げることができました。特にスタッフおよび同期の皆様の歯に衣着せぬご助言が自身の想い、経営スタンスに大きな気づきを与えてくれました。また、悔しさも味わいました。
卒業がまさにスタート。早速、社内で発表会を開催しましたが、社員からの反応も鈍く、数か月の後、工場長から「当社の経営方針はなんですか?」との質問に唖然としたことを思い出します。現在は毎事業年度末に各部署より次年度の事業計画を吸い上げ、定例会議で打ち合わせの後に、経営計画書として一年の羅針盤としております。ただし、出来上がった計画書どおりに進捗よろしく行けばいいのですが、現実は厳しく、まだまだ悪戦苦闘の日々が続いております。
経営計画書を社員と共に創り上げるようになって5年になりますが、社員には「自発的」意識が行動に表れているように感じております。また、取引金融機関にもこの経営計画書を提出しておりますが、それなりに評価をいただいております。
創る会は同友会の言っている「自主・民主・連帯」のまさに巣窟ではないかと感じております。スタッフ皆様のご尽力には頭が下がります。本当にありがとうござい
ます。また、今後ともご指導、よろしくお願い申し上げます。
第3期経営指針を創る会卒業生
井上斉氏(静岡支部)