カテゴリー:榛南支部
静岡大学情報基盤センターの井上春樹教授が講師として登壇した同友会大学榛原分校。「ものを持たない経営~最新ITで投資コスト80%削減、ビジネススピード5倍!~」と題して講演いただき、IT導入と経営戦略を結びつけた企業変革の事例を学びました。
“最近のITの進化は速すぎてついていけない”“今使っているパソコンやサーバーを大事に使って投資を少なくしたい”しかしその姿勢が実は“壮大な無駄を含むIT投資”を招く要因になることを井上教授は説明。「IT投資額が小さいほど優れた経営で信頼性がある。そしてクラウド化で守り、攻めることが重要」と強調されました。
親会社からの独立や赤字体質からの脱却、そしてBCPに代表される危機管理対策など強靭な企業をつくっていくことが経営者には求められます。井上教授は大学の先端IT技術導入によるコストや電力の数値、またYoutubeを活用して技術の蓄積と発信事例を挙げて説明。しかし小規模企業でも十分実践できることを語りました。「クラウド化の実現は、経営課題をクリアしていくことができるのではないか」と参加者に伝えました。「ものを持たないIT戦略」に取り組むことは、企業改革を推進する重要な経営戦略といえるでしょう。