カテゴリー:経営指針
私が社長になったのは33歳の時で、今から14年前現在の会長が議員選挙に出馬する代わりに会社を引退した事で、若輩の私に重責がのしかかる事になりました。当時は、社員の8割以上が年上の先輩でしたので、とてもやりづらかったのですが、景気も良かったせいで5年間は順風満帆に経営ができました。
しかし社長になって5年経った年に建設業界に不景気の荒波が来て売上げが急激に下がり社員も何人も辞めていきました。その時に思った事は、「今後は、残って頂いた社員を大切にして景気に左右されない非常時にも耐えれる強い会社を創りたい」という事でした。
そして今から4年前に同友会に入り、更にもう一度理念の勉強をしたいと思っていたタイミングに榛原支部に松永先輩が来て「県の経営指針を創る会に入らないか」と直接熱いラブコールを受け入会致しました。
内部環境分析や外部環境分析など埋めるのがやっとという状況でしたが、再度今自社の置かれている場所を再確認することができ、又数値計画においても他の業界や他社と比べて断然少ない利益率の見直しを図る良いきっかけとなりました。一緒に学んだ6期生は、素晴らしい人達ばかりで、「ロッキーズ」は今でも情報交換をしたりお互いに切磋琢磨出来る無二の仲間となりました。
第6期経営指針を創る会を卒業して早や3年、リーマンショックや東日本大震災など自分たちを取り囲む環境は激変していますが、経営理念に対する気持ちだけはブレないように日々努力しています。卒業して何かが劇的に変わることはありませんが、コアコンピタンス経営をする為に、新しい事に、意欲的にチャレンジする事に抵抗が無くなった気がします。今現在新しい事業にも取り組んでいますが、創る会に行かなかったらそこまでやろうとは思わなかったかもしれません。いずれにしてもどんな時でも経営理念に戻るという事、社員さんを大切にする気持ちを忘れず今後も新しいチャレンジに挑んでいきたいと思います。
最後になりましたが、創る会のスタッフの皆様、先輩方、6期生の仲間に感謝を致します。誠にありがとうございました。
経営指針を創る会6期卒業生小塚 辰巳氏(榛原支部)