カテゴリー:会員訪問記
牧之原地区で地域密着の建設・建築事業を展開する同社は、これまで地元公共工事や戸建住宅1,600組以上の住まいづくりをしてきました。創業当初は住宅メーカーの下請がメインでしたが、高度経済成長の流れにのり、技術力を磨き、公共工事の元請施工会社となりました。そこで培った施工管理能力を活かし、民間工事の受注を拡大していきました。
しかしこの10年、公共事業や民間企業の設備投資が減少し、同社を取り巻く環境は一層厳しいものとなりました。それでも「地域と会社の為に何かできる事があるはず」と想い、地域経済の活性化と会社発展を地元密着企業だからこそ出来る戦略を考えました。その一つは「タウン誌の発行」や「婚活事業」です。タウン誌発行は個人商店等の営業面での接点を増やすことができます。婚活事業では地域の人口流出を抑え、戸建住宅の需要の増加が見込める可能性があります。
◆経営指針を創る会に参加して
地域と自社の発展を併せて考えるようになったきっかけは、県同友会経営指針を創る会に参加してからです。経営指針の科学性・地域性・人間性を、同じ志を持った仲間と学びあう事により、斬新で、新たな発想が出てくるようになりました。また、成文化した経営理念を会社に落とし込む事により、社員の仕事に対する意識やチャレンジする姿勢が変わってきました。
取材:大石真也氏、河内崇文氏(榛原支部)