「激変の時代を乗り超える同友会型企業」 富士・富士宮合同例会

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今回は、レジュメをみるなり絶対に拾って帰らなければならない言葉がいくつも散りばめられていて、それを聞き逃すまいといい緊張感を保ちながら講演を集中して聞く事が出来ました。

同友会に入会する前の自身の実情と入会の経緯から、怒涛の勢いでお話をしてくださったのですが、時間の感覚を忘れてしまうほどに惹き込まれてしまったように思えます。加藤氏が、中でもしきりに言っておられたのは「人」についてであり、同友会の労使見解、人間尊重の精神がいかに中小企業の経営に於いて大事なのか、「自主」「民主」「連帯」の理念に基づき、いかに「人材育成」をしていくべきなのか等、人・従業員との関り方について、いつも聞いているお話とはまた違った視点で勉強できたと思います。

経営に対する姿勢として、経済環境や競合企業等の外部要因に責任を転嫁せず、自社の課題として展開していき、その中で自社の強み・弱みを徹底的に分析するという事でした。就中「克ち進む経営」の本質についてふれ、あるべき姿・成功要因を見出すというお話については、自分の精神に内包する「甘え」を改めて実感した次第です。

「会社は必ずつぶれる」なんて言葉も衝撃でしたけども、話を聞けばなるほど「現状に甘え」て、危機感を持たずに何もしなければそうなるんだろうと理解する事ができ、会社を発展させるためには、常に「危険と機会」の認識をする事がその秘訣であるとの事でした。

この合同例会は今年で数えて11回目の開催となりました。十年一昔とは言いますが、当時と現在を比較すると会員の顔ぶれもだいぶ変わっているのでしょう。しかし、夫々に脈々と受け継がれてきた伝統は、幾分輪郭は変わろうとも、その中核である理念や精神を基本としてしっかりと受け継がれているはずですし、支部としての細胞でもある我々のDNAに深く刻まれているものと思います。

投稿:鈴木高史氏(㈲鈴木製作所)