「行けば分かるから!」この一言で経営指針を創る会9期生として参加することになったのは、今から3年前の事。いったいどんな会なのか、何をするのかも知らずに第一回目を迎えたことを記憶しています。
「鎧を脱いで本音で語りましょう!」ということでしたが、そもそも「人様の会社のことを他人がとやかく言うべきではない」「自社の事を人様に言われる筋合いもない」との考えが強く、発言も他人事、自社の事も建前のみというスタンスが数か月続きました。そんな中、最初の合宿で様々な意見交換が行われ、私自身にも気づかなかった点を指摘いただき、自分の中で何か変化が生まれてきました。本音で語る大切さ、悩みを共有することによって解決の糸口が見えてくること、一人で考えて行動してしまうことの怖さ等、そこにはいろいろな学びがありました。
仕事の合間だけでなく、食事をしている時、風呂に入っている時、時間さえあれば、「目指すべき姿、そのための理念とは?」「会社の責任って何だ?」「10年後、どこにいたいのか?」と自問自答を繰り返しました。そして最後に完成した経営指針書は1年間、絞りに絞った純粋な一滴のような気がします。
指針書を基に、理念の説明、今後の方針を社員と話しました。何となくではあっても理解してもらっている感じがありました。そんな中、宮城同友会の創る会に参加させていただき、そこで、指針書を作成し、多少の実践もしていると勘違いしていた私の中に「小さな保険代理店が取引銀行や税理士を呼んで、指針の発表をするのもおこがましい」という逃げの口実があったことを指摘いただきました。考えてみると、まだまだ「実践している」とは言えません。目に見えて経営状態も良くなっていません。その反省を踏まえ、今年は、指針書を作成した時の初心を再度思い出し、今出来ることかが始め、実践を目指します。
経営指針を創る会9期生 増田 崇氏(㈲リアス・榛原支部)
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