2月28日(土)にウインクあいち 大ホールにて「あいち青年同友会合同例会」が開催されました。「原点から未来へ」と題し、全8分科会が開かれたこの合同例会で、静岡から簑 威頼氏(㈲朝霧牧場・富士宮支部)が第8分科会の報告者として登壇しました。
「経営者としての地域への覚悟 ~世界を見据えた地域での生き方~」と題した簑氏の報告では、従業員や地域からの反発のなか、どんなに辛くとも苦しくとも決して逃げず「人を変えることは難しいが自分自身が変わることは可能だ」と、経営者としての強い覚悟を持ち、すべての主体である自分自身を変化させ、取り巻く環境の変化に対応していった体験が述べられました。また、自らが変わり、従業員や地域と真摯に向き合うことによって次第に会社が変わり、地域に必要とされる企業になっていった事例が報告されました。
座長を務めた宇佐美健介氏(㈲エージェントうさみ・富士宮支部)は座長まとめの中で「たゆたえども沈まず」「どんなに悪天候でも、舵が壊れても、帆が裂けても船は沈まない。沈ませない。我々経営者は、明日ではなく、今死んでも後悔しない程の強い思いをもち、己と向き合って生きていかなければならない。そうやって簑氏は、自分の道を歩いている」と述べました。また「地域の衰退・消失という問題を直視し、中小企業が地域を支え、共に生きていかねばならない。中小企業振興基本条例を通じ、崩壊する地域を守ろう」と中小企業の地域における役割を述べました。
簑氏の報告、そして宇佐美氏の座長まとめに籠められたメッセージは、全国から集った青年経営者の心に響き、「経営者の覚悟」「国民と地域と共に歩む中小企業の在り方」について気付くきっかけになった事と思います。
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