オリジナリティへのこだわり
不動産業というと土地や賃貸物件、売買物件の仲介をするために、物件情報がHPや会社内に所狭しと掲示されているものです。しかし㈱SUMICAは、喫茶店のような外観で、社内に入っても応接テーブルには何もなく、HPの物件情報も写真スタジオの紹介と見紛うような風景写真や建物の外観が数多く掲載されています。
これこそ丹沢遼氏の狙いです。現在は、ちょっと調べればいくらでも手に入る不動産情報そのものの価値はどんどん下落しています。だからこそ新規参入の㈱SUMICAは、既存の不動産業とは違うところに価値を見出し、別の視点から顧客にアプローチをしています。それは、ニーズこそ決して多くはないが他の企業が手を出しにくい中古物件を中心に、独自のコンサルティング技術でリノベーションをかけることで、
その価値を買ってくれるお客様を発掘し、そこに新たな市場を見出しています。
同友会とのかかわり
入会して2年弱と、活動そのものは多くはないですが、同じ経営者という立場の方達と、まじめに経営について語り合える場ができたことを非常に喜んでいました。これからも多くの方々と触れ合うことで、さらなる成長を見せてくれるでしょう。
これからの㈱SUMICA
ひとつはハウスメーカー部門の拡大化、もうひとつは新規事業立ち上げを支援するコンサルティングを事業化したいと考えています。特に後者では、事業を始めるにあたって絶対に必要なのが不動産であり、そのスタート時点でのコンセプトを事業主と一緒に明確化ることで、他社とも連携して新規事業を応援できるようになりたいとのことです。
「不動産には経済価値と感覚的な価値の2種類がある」と丹沢氏は言います。それは資産としての財産価値と、満足度という内面的な価値のことです。丹沢氏がこれからどんな価値を提供するのか、これからが楽しみです。
取材・記事 望月 光太郎氏(㈲望月・富士支部)