【シリーズ羅針盤】2015年10月 中村 佐和子氏 ㈲フラワーサーカス

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経営指針を創る会を卒業して、早7年が経ちました。当時は、経営というものをろくに知らないままに同友会に入り、創る会で勉強をし始めました。この会を通して“経営理念”を作る過程の中で、少しずつ経営者の覚悟ができ、また創業時の熱い思いを再確認できた気がします。また、社員との関わり方、労使見解について初めてじっくり考えるようになりました。その後、紆余曲折はありましたが、今ではスタッフと共に、楽しくコミュニケーションを取りながら、花仕事をしています。

あるとき、「同友会はいつも労使見解のことばかり言っていて、『もう分かった』って思う」と会員の友人にぼやいたことがありました。そのとき「労使見解は一番経営で大切なことなのだけど、一番簡単に忘れがちなことなの。だから何度でも聞いて、その度に思い返して、身に付くまで聞き続けることが大切なんだよ」と言われ、とても納得した覚えがあります。それからというもの、私は創る会にスタッフとして、またその他の会の活動にも、できる限り参加するようにしています。

さて、私が創る会に参加した第4期の当時は、まだスタッフ数もわずかで、本当に指針書は必要なのかな?と思っていました。しかし3年前に法人の仕事の契約が決まり、チームで仕事に取り組まなければいけない状況になったときに、指針書の意味を実感しました。創る会で会社の軸となる理念や経営方針・計画を作成し、指針書にて成文化したことで、理念や目的が共有でき、そのことがスムーズなマネジメントに繋がり、今の状況が作れたのではないかと思っています。

経営指針を創る会第4期卒業生 中村 佐和子氏(㈲フラワーサーカス・静岡支部)