経営理念は「捨てないごみや」「綺麗なごみや」「誇れるごみや」 ㈲富士清掃センター 大竹 政彦氏(富士支部)

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経営理念は「捨てないごみや」「綺麗なごみや」「誇れるごみや」

㈲富士清掃センター

代表取締役 大竹 政彦氏(富士支部)

事業内容 ゴミ収集運搬業務、中間処理業務

設立   1987年10月

社員数  正規3名

入会   2009年3月

所在地  富士市津田189-1

「経営指針を創る会」で光明を見出す

富士市で廃棄物処理の仕事を営む、㈲富士清掃センター。大竹政彦氏は、同友会入会3年目に経営指針を創る会で学び、そこで初めて理念経営の重要さを実感しました。そして、自企業とはどうあるべきかを正面から見据え、キツイ、汚い、臭いという3Kのイメージを何とか変えていきたいと必死に模索しました。そしてついに“今イメージされている清掃業の逆を目指せばいい”という答えを見出し、それを理念に掲げ、走り出しています。

突然の事業承継から、理念の実現に全社で邁進

支部内役員の経験や経営指針を創る会での学びから、理念経営を進めていこうと考えていた矢先の2012年、先代が急逝。そして大竹氏は、先代から突然承継する形で代表に就任しました。そこからは、自ら作成した経営指針書に基づき経営します。まずは理念のひとつである「綺麗なごみや」を実践し、自社の白いパッカー車を毎日洗車。ゴミの回収場所も必ず清掃をしています。また、「捨てないごみや」という理念のもと、リサイクル業を新たに始め、事業の第2の柱とすべくゴミの中間処理施設を開設。現在はビニールなどを助燃剤として利用するなどの業務を行っています。こうした取組みの中、社員さん全員が「誇れるごみや」となるべく、日々の業務を行っています。

トップ営業を目指して組織改革

現在大竹氏が経営面で重きを置いていることは、組織作りと、自分自身が日常業務から外れ、主として売上の拡大が図れる営業への特化です。そのため、ベテランの社員を主任に昇格させて配車を手配させるようにするなど、なるべく現場から離れて、自分が自由に動けるようにしています。

作成した理念を具体的な実践に結びつけ、企業変革に努める大竹氏の姿勢は、私にとっての模範ともなっています。今後益々の成長が、目に見えるようです。

取材・記事:望月 光太郎氏(㈲望月・富士支部)