【シリーズ羅針盤】2016年3月 杉本 かづ行氏 ㈲静岡木工

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「いつ潰れてもおかしくない」

八年前、初めて決算会議に参加した私が会計士さんから聞いた言葉。

とてもショックでした。なんでこんなになるまで教えてくれなかったんだ、とやりきれない気持ちになりました。と同時に、やるしかない、潰すわけにはいかない、と自分の中で覚悟が決まりました。

がむしゃらに仕事をし、できる事は全て自分が中心となり先頭を切ってやりました。何とか軌道に乗ってきた四年前、代表に就任。しかし、売上のことや、戦略、効率化のことばかり考えていた自分には、会社を導くことが何なのかわかりませんでした。経営とは何なのか、どうしたらいいのか悩んでいた時に、経営理念を創れる会があると聞き、「これだっ」と即入会、そして創る会へ参加。

絶対いい会社にしてやるぞ、と意気込んで参加した私でしたが「何のために仕事をしているのか」を答えられずに悩み、自分は何をやっているのかさえ分からなくなる日々もありました。答えを教えてくれるのではなく、導いてくださるスタッフの皆さんの厳しくも温かいサポートに励まされ、生まれ変わったような気持ちで最後の発表会を迎えることができました。途中、挫折しそうなこともありましたが、最後まであきらめずに参加できたからこそ変われたと思います。

そして会社に持ち帰り初めてやる指針発表会。すべてを従業員にさらけ出し、自分の想いを伝えることができました。今年で三年目になりますが、今では従業員が積極的に参加し、経営理念に向けて前向きに取り組めるようになりました。経営は戦略や効率だけではダメで、しっかりとした想い「理念」が大事だと心から思えるようになりました。創る会に参加していなければ絶対にこう思えることはなかったと思います。ここでしか味わえない貴重な経験をさせていただきました。

素晴らしい会と、素晴らしい仲間とのご縁に感謝です。

経営指針を創る会第10期卒業生 杉本 かづ行氏(㈲静岡木工・榛原支部)