創業70年の老舗企業を引き継ぐ青年社長
宮澤電池産業㈱
代表取締役 宮澤 学氏(静岡支部)
事業内容 非常用電源設備の販売・保守・点検
設立 1979年2月
社員数 正規 14名
入会 2013年2月
所在地 静岡市葵区竜南1-10-28
社員が仕事を幅広く担当、レスポンスの良さが強み
宮澤電池産業㈱は、今年で創業70年になる老舗の電気機器販売・メンテナンス会社です。非常用電源設備の販売・保守に特化し、役所やショッピングセンター等の大型施設が主要顧客です。創業当時は、宮澤氏の祖父が沼津で船舶用の電源の販売・メンテナンスを行っていました。やがて商売は大きくなり、宮澤氏の父の代になって静岡市にも拠点を置くようになり、現在に至ります。14名いる社員のほとんどが営業と技術・サービスを兼務でき、そのレスポンスの良さが、多くの顧客から評価されています。
順調に事業を引き継いできた三代目社長
宮澤氏はメーカーで社員として勉強を重ねた後、宮澤電池産業㈱に入社。その頃は、静岡に拠点を移し事業を大きくしてきた2代目社長に、社員はものを言いにくい雰囲気がありました。そこで宮澤氏は、社長と社員のパイプ役を果たします。そして平成24年5月、社長に就任。今も変わらず、良いことも悪いことも社員とはコミュニケーションがとれているようです。会社の今後の課題は、年輩の技術者達と若い技術者達の引き継ぎ、増えてきた仕事への対応を挙げていました。将来は、仕事の量は増やさず利益を増やし、従業員が休める会社にしていきたい、とのことです。
同友会活動でも支部委員会で新たな試みを
宮澤氏は、静岡支部オリエンテーション委員長を務めています。新入会員のフォローがメインの委員会ですが、支部では新しい試みとなるため、委員会のあり方を探るところから始めています。新入会員が積極的に会活動に参加できるように、居場所を作るのが大切、とのこと。宮澤氏も新入会員だった頃、ふと目に留まったワインの会に参加してみたのが、同友会に出席するきっかけでした。例会でも懇親会でも、なんでも良いから新入会員の居場所を作るためにフォローしていきたい、と語っていました。
取材・記事:藤本 浩氏(プリントバリュー㈱・静岡支部)