「親と子、社長と社員のギャップ」沼津支部3月例会

カテゴリー:沼津支部

保険代理店の後継者の息子と社長である父親との「後継者としての考え方」の違いをどう乗り越えていくのか、そこには意見の対立や価値観の違い、時間の使い方など多くの壁があり、その壁をどう乗り越え、理解し、お互いを認め合うことができるのだろうか。果たしてそのギャップを埋めることは可能なのか。

今回のバズテーマは「あなたの会社で後継者や社員との間にギャップを感じる部分がありますか?」
沼津支部の会員は、2代・3代目の後継者と後継者候補としての立場の方が多く、身につまされたテーマではなかったのだろうか。 ややもすると、家族的、内輪的な問題にもなりかねない微妙な問題も絡み合いながら、会員にとってはかつての自分の姿であったり、まさに当事者同様に悩んでいる問題であったり、現実にいつ後継者としてのバトンタッチをすべきなのかなど、共通の課題を抱えていた方も多かったようである。

 
「親子で仕事をする難しさ」「コミュニケーション不足で起きる不満や愚痴」「期待感」「甘え」日々の仕事の中で感じていることを、今回、パネルディスカッション方式で親子の間に、第三者の進行役が入ることで、突っ込みと緩衝剤にもなったりしながら、お互いの本音を引き出していく手法は、非常に面白い取り組みであり、後継者の息子、社長の父親、代表の母親という3人参加しての形態は今までなかったのではないだろうか。

 

 
結局お互いがお互いの気持ちを理解しようという優しさの中で、時には甘えが生じていたこと、そして、議論ではなく、親子喧嘩になってしまうことや分かっていたつもりが分かっていなかったりと一見内輪的な問題を赤裸々に語る中で、息子はあらためて自分の目指す後継者としての自覚とその一歩を踏みだす決心したその一部始終を一緒に体験した私たちは本当の良いテーマを共有したと感じさせてもらえた例会であった。 沼津支部 山下富美子