【私の逸品】食卓の身近な味わいが地域の支えに ㈲鳥栄 梶 良雄氏(御殿場支部)

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【逸品】地域の食卓を賑わせる様々な惣菜

会員企業名 ㈲鳥栄 創業 1934年
会員名 梶 良雄 業種 製造卸小売業
所属支部 御殿場支部 従業員数 社員2名 アルバイト6名
会暦 2003年6月入会 事業内容 鶏肉の卸販売 お弁当、総菜の販売

 

㈲鳥栄 店舗外観

地域の食卓を支えてきた老舗惣菜店

祖父が昭和9年に創業し今年(2017年)の7月で会社の設立50期を迎えます。地域の身近なとり肉屋さんとして、食卓に並ぶ「あと1品」の解決には鳥栄さんのお総菜がお悩み解消のお役に立っています。
創業当初は、鳥をさばく作業から行っていましたが、やがて処理された鳥肉を仕入れるようになり、作業時間が短縮したことでお惣菜の販売に目を向けることになりました。まずはコロッケからスタートします。その頃からスーパーとのお付き合いも始まり、次第にお総菜コーナーも任されることになって販路も広がり、日々安定した販売を行っていました。スーパーに商品を納めていれば、購入するお客様がいます。また、スーパーで特売チラシを出せばお惣菜の紹介も一緒に掲載されます。自然とその流れに乗って販売も順調でした。いずれは、独自にお弁当やお惣菜の店舗を設け販売ができればと考える事もありました。
また、お客様には、スーパーのお惣菜は「鳥栄さんの」ということで評判でした。当時から、食卓に並ぶ「あと1品」で、地域のお客様の食事の支えとなっていたことと思います。

販路の縮小をきっかけに自立型経営へ転換

そんなある日、スーパーの閉店により販路が縮小する事態となりました。
今までは、スーパーで広告宣伝を行い、お客様が集まって買い物をするという販路が確立できていましたが、自分たちの力で販売をしなければならなくなりました。当然、宣伝の仕方や売り方も未知数です。日々、試行錯誤をしながらの経営が続きます。その時に、新たな事業としてお弁当の販売を始めることになりました。
まずは、商工会からイベント出店の勧誘を受け参加しました。子供たちを通して学校の行事や地域の会合など身近なところで使っていただくこともありました。少しづつ販路が広がり始め、口コミもありビッグオーダーの予約を受ける事もありました。ただ、大口の予約が入ると設備面では対応が厳しくなるため、予約注文を頂いたお客様のみの受注をしています。今では新規の顧客層確保のために季節毎にチラシを制作し、イベントなどで配布しています。実際、チラシを見てクリスマスチキンを予約いただくなど、宣伝活動の成果も少しづつ現れています。

 

さらには、パスタやサラダ、ファーストフード系などのお惣菜を取り入れながら若者からの幅広い層までを取り込みたいと考えています。

会の内外で、欠かせないサポート役として貢献

同友会には14年間在籍し、現在は副支部長として部会のサポート役に徹しています。それも、ピンチを救ってくれた仲間の存在が自分を成長させてくれたように、現在一緒に学ぶ若手の後輩たちへのサポートを行ったり、お世話になった先輩への恩返しとして陰ながら貢献しています。今後も同友会の仲間や身近な地域を支え、食のお供として欠かせないサポートを心掛けていくことを目標としています。

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取材・記事:片野 貴一郎氏(㈱モスク・クリエイション・御殿場支部)
撮影:勝間田 誠 氏(株式会社 文化堂)
取材:菅野 太 氏(株式会社 ステック)
取材:岩渕 貴司 氏(株式会社 KTSオペレーション ホテルTHE GOTEMBAKAN)