時代に合った豆菓子を昔ながらの製法で
㈲豆豊商店
代表取締役会長 秋山 実氏(静岡支部)
事業内容 ピーナッツ等各種豆菓子類販売
創立:1932年
社員数:社員15名、パート30名
入会:1974年7月
所在地:静岡市葵区若松町55
昭和初期から続く老舗豆菓子店
静岡市葵区にある㈲豆豊商店は、落花生やカシューナッツ、アーモンド等を加工した豆菓子を製造し、市内3店舗の直営店での販売と、スーパー等への卸を行っています。昔ながらの職人の手による火炒りと加工で製造された豆菓子は、やはり味が全然違います。
創業は昭和7年。同友会会員である会長の秋山実氏の父が開業しました。実氏は大坂に修業に出ていましたが、20歳の時父の急逝のため、静岡に戻りお店を継ぐこととなりました。若き日の秋山氏は、休みのたびに東京まで視察に行き、小売店の研究をし、当時普通の和菓子屋であった豆豊商店を豆に特化した店舗に変えていきました。
社長の発想を会長の経験で商品化、ヒット商品に
実氏の御子息で現在社長を務める秋山貴浩氏は、コンピューター関係の営業を経て、豆豊商店に入社しました。
前職での経験を活かして、パッケージのデザイン等も自ら手掛けられます。氏の発想力が素晴らしく、現在の主力製品であるメイプルカシューナッツも貴浩氏の発案です。商品開発は、貴浩氏が発案し、会長の実氏が製品化するという流れになっているといいます。
後継者・貴浩氏が力強くバトンを引き継ぐ
会長の実氏は静岡同友会の創立メンバーでもあります。近くの会員同士集まって勉強をした当時の話も少し伺うことができました。最後に社長に今後の展望を伺いました。現在は全体の2割程度の直営店での売り上げを伸ばしていきたいといいます。豆豊と静岡同友会を発展させてきた会長の実氏は、今も毎日会社にきて豆を炒り、正月には自ら店頭に立ち豆菓子を売ります。今後は社長である貴浩氏が持前の営業力、発想力で引き継ぎます。
取材・記事:藤本 浩氏(プリントバリュー㈱・静岡支部)
取材:森下 昌治氏(㈱森下商店・静岡支部)