カテゴリー:会員訪問記
フジゲン㈱は、「富士市」のフジと「原材料」のゲンをその名前の由来にしている通り、原材料を取り扱う総合商社としてその歴史がスタートしました。現在では、本社商社部門、印刷製袋及びスリットを行う工場部門、訪問入浴介護センター「アイリス」の3部門体制で活動しています。今回訪問したのは、設立社長の次男であり工場部門を統括している、富士支部の渡辺直俊氏の工場です。
工場では、主として紙おしぼりのパッケージフイルムの印刷やクッキングペーパーの包装フイルム、ヨーグルトやアイスのスプーン包装フイルムを印刷しています。グラビア印刷という手法で、写真のような再現性をもつということが大きな利点です。オフセット印刷と呼ばれる凸版印刷の製版技術が向上し、雑誌などはオフセット印刷に変わっています。紙おしぼりのパッケージ印刷は、紙おしぼりメーカー数社と取引をし、全国の約15%前後を占めているそうです。
◆同友会の学び◆
渡辺氏は自分から同友会の門を叩きました。そして入会後約1年で、経営する目的、受け身の仕事から攻めの仕事への意識改善、企業としての独自性を追求し、さまざまな課題の発見と解決をはかっています。現在は、小企業でも大企業と戦える品質を提供し続けるという意志のもと、製品の品質を向上させていくことを最大の課題としています。今後は、社員教育や組織づくりをすすめていきたいと話していました。
取材:望月光太郎氏