カテゴリー:中小企業憲章
2010年3月号【第23回】 PUREな志を持ち続けたい 松葉秀介氏(松葉倉庫(株)・志太支部)
私は次の二つの活動が、中小企業の経営者として、そして人間としてとても好きであり、大切にしています。
一つは、地元商工会議所青年部でここ数年進めている地元中学生への職業講話活動です。青年部メンバーが交代で講師となり、生徒たちに自分の商売などの事を話すわけですが、準備を通じ我々自身が逆にとても多くの事を考え、学ばせてもらっています。またトラックの業界の青年部では、地域の幼稚園をまわり、トラックが題材の絵本や紙芝居を園児たちに読み聞かせるという活動を行っており、先日も紙芝居をめくりながら逆に話の内容に感動してしまいました。
我々を取り巻く事業環境は益々厳しさを増し、本業で精一杯というのが現実かもしれませんが、それでも地域に生きる中小企業にとって地域の次世代が夢や希望を実感し、働く喜びを共有出来る事は、本業の一部として大きな責任であり、また中小事業者だからこそ関われる大きな喜びであると感じます。憲章で言うように、中小企業は日本の活力であり、地域の光でなければなりません。中小企業に対する国の施策や国民の理解を啓蒙するとともに、我々すべての中小企業者自身が、志の大きさや高さだけでなく、志の純粋さ(PURE)を保ち、自らの事業の根源性を問い質しながら、社内はもとより地域社会に向けて姿勢(光)を示し、行動する事が、憲章の厚みに繋がると自分流に解釈しています。