カテゴリー:会員訪問記 / 支部別記事 / 新着情報 / 榛南支部
地域密着・親切丁寧・最新の情報を備え、地域に身近な存在を目指す!
エルアンドビー総合保険㈱
代表取締役 植田 哲也氏(榛原支部)
事業内容:保険代理業(損害保険・生命保険)
設立:2010年1月
社員数:3名
入会:2016年8月
所在地:御前崎市御前崎103-56
専門性を活かし、他社との差別化を図る
地元を離れて共済の仕事をしていた植田哲也氏はある日、前代表者から「一緒に保険代理店の経営をしないか」と誘われます。これが、エルアンドビー総合保険㈱の始まりでした。商圏だった旧御前崎町は農業や漁業従事者が多く、保険については専ら農協・漁協からの加入がほとんどでした。地域の中では後発組だったため、知名度を上げることに注力することと同時に、他社では稼ぎ頭である個人家庭向けの自動車保険ではなく、地域柄、火災保険・地震保険の提案や新種( 賠償責任保険、レジャー保険等)の案件、法人向け保険の提案等を行い、専門性を活かす代理店を目指していきました。その後、2013年に前代表者から経営を任され、現在に至っています。
自社と向き合う中で、本当の課題に気付く
「同友会へは取引先である小塚辰巳氏(小塚建設㈱)から紹介を受け入会しましたが、当初は社員を活動に参加させていました。しかしある時、植田氏自身が参加したところ、同友会は経営について学べる場だということを知ります。それからは支部例会や支部委員会活動に、自身が参加するようになりました。
支部委員会では、各社の経営課題を話し合う機会があり、活発な意見交換がされていました。当時の植田氏が抱えていた課題は、男性社員が定着しないことでした。そんな折に、支部例会で県経営指針を創る会(以下、創る会)修了生の報告があり、経営指針書の存在を知ります。当日参加していた創る会会長の望月宣典氏(清水クレジット㈱・静岡支部)の勧めもあり、第14 期創る会を受講することになりました。「設立当初に共同代表者と一緒に策定した経営理念はあったものの、経営を自分一人で担っていくうえで何か変えていかなくては、という気持ちもあったのだと思う」と植田氏は言います。創る会は、改めて自社を見つめ直し、自分と会社、地域、社員と向き合う機会となりました。また、受講生同士で学びを深めていくうちに、課題と考えていた男性社員の定着についても、そのこと自体が問題でないことに気付き、自社の経営理念を創り出し、経営指針書を完成させることができました。
ローカルと最先端の繋ぎ役を担う!
経営理念は、社員に常に説明をして共感を得られるよう努力しています。その甲斐あってか社員のプロ意識が高く、社長である植田氏の方がプレッシャーを感じる程の職場になっていると言います。社員は女性のみですが、子育て・介護を両立できるよう社員の技能を高いレベルで均一化させ、誰が抜けてもフォローしあえるよう女性の働き方を意識した職場づくりに取り組んでいます。これからも専門性・迅速性・親密性を持った保険代理店として地域の方々に頼っていただける身近な存在を目指し、保険以外にも安否確認やレンタカー等、地域性にかなった新しいサービスを取り入れ、ローカルと最先端の繋ぎ役として地域に役立つ存在を目指していきます。
取材・記事:中川 泰典氏(遠州工機㈱・榛原支部)