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【逸品】想いをつなぐ温故知新
会員企業名 | ㈱鈴木土建 | 創業 | 1928年 |
会員名 | 鈴木 徹 | 業種 | 建設業 |
所属支部 | 榛原支部 | 従業員数 | 正規15名、パート2名 |
会暦 | 2002年6月入会 | 事業内容 | 土木・建築・上下水道工事、民間・公共工事(土木・とび・石工・舗装・しゅんせつ・造園・建築・水道・鋼構造物・管工事) |
宝箱のガレージ
牧之原市で土建業を営む㈱鈴木土建。代表取締役にして榛原支部長である鈴木徹氏のお宅のガレージには、趣味で集めたモノがたくさんあります。その中にはレアなモノも多くありました。元々はガレージ兼商談スペースのつもりだったらしいのですが、お客様があまり来ないうちに、いつの間にか鈴木氏ご自身の秘密基地みたいになってしまったそうです。聞くところによると、所ジョージさんの「世田谷ベース」にインスパイアされ「牧之原ベース」を目指している、とのこと。
中でも一番大きく目を引いたものが、今回の逸品であるクラシックカーです。いすゞ117クーペ1963年イタリアのデザイナー、ジウジアーロデザインのコンセプトカーとして発表された、いすゞのスペシャリティーカー。曲線を活かした優雅なデザインで人気を博した自動車です。各部に斬新で繊細なデザイン処理が伺える117クーペは、21世紀の現代に至るまで、そのデザインは完成度の高いものとして評価されてきました。
この117クーペは、先代の父親が1978年に購入してから40年間乗り続けているそうです。「ただ手元に置いておくだけではダメになってしまう。手入れをして大事に乗ることで、その価値は何倍にもなる」と語る鈴木氏。実際に見たクラシックカーはとても綺麗に手入れされており、古さを感じるどころか見ているだけでワクワクし、童心を呼び起こさせる感さえありました。
想いをつなぐ
今ではクラシックカーを整備できる業者もかなり少なくなったそうで、現役で走らせることも大変だと思います。しかし、様々な想いと共に先代から受け継いできた117クーペは、どんな高級車にも勝るとも劣らない価値があります。先代から受け継いだクラシックカーを大事にする鈴木氏の姿勢には、社員を大事にする人財育成にも繋がるモノがあると感じました。
さて、静岡同友会榛原支部は次年度より「榛南支部」へ名称が変わります。平成最後、そして榛原支部最後の支部長を務める鈴木氏は、増強活動にも力を入れてきましたが、同時に減らない組織づくりを実践してきました。
今いる人を活かし、価値を高め、榛南支部へとつなぐ。温故知新とは、「想いを繋いで価値を高める」ことだと学ぶことが出来た取材でした。
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取材・記事:鈴木 克哉氏(㈱ガーデンプラン季風庭・榛原支部)
中川 泰典氏(遠州工機㈱・榛原支部)
河内 崇文氏(㈱スマートブレイン・榛原支部)