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後継者が夢を持てる企業づくりを目指して日々奮闘
㈱秋山建設
代表取締役社長 秋山 敦氏(三島支部)
事業内容: 工場営繕、住宅新築増改築
社員数:3名(パート含む)
創業:1979年
入会:2017年1月
所在地:三島市佐野36-11
URL:akiken.net/pc/
父の病気を機に事業承継
1977年の創業以来、順風満帆な経営を続けてきた㈱秋山建設。秋山敦氏はその経営を引き継ぐため、当時勤めていた東京都内の建築会社を退職し、1993年に入社しました。公私ともに充実した日々を送っていましたが、入社から1年半が過ぎたある日、先代社長である父に、余命宣告が下されたのです。考える暇もなく、先代からの業務の引き継ぎが始まりました。見積書を病院に持っていって先代の指示を仰ぐという、まさに二人三脚。「当時は驚いたし大変だったが、親父が7年間生きて頑張ってくれたのが、会社にとっては幸運だった。親父が長く生きてくれて良かった」と、秋山氏は当時のことを振り返りました。こうして29歳で会社を引き継ぎ、これまで順調な経営を続けてきました。
経営者の学び合いの場と確信し入会を決意
ある日秋山氏は、同級生である会員から例会に誘われます。断れずに参加してみたところ、グループ討論で自分の悩みを話した際、皆が真剣に話を聞いてくれ、様々な意見をもらいました。「経営者だからこその考え方や悩みを共有できる場だ」と感じ、その日の懇親会で入会を決意しました。「会社を良くするため一生懸命勉強している皆を見ていると、自分はこれで良いのだろうか、と思ったりもした」と、秋山氏は入会当時を振り返ります。
ある日、秋山氏の次男が入社を希望してきたことから、後継者育成という使命に火が点いた秋山氏。次男も入社以来、社長の仕事を引き継ぐべく、日々精進しているそうです。
後継者の成長を見守る温かい眼差し
後継者となる次男に話を聞くと「㈱秋山建設の三代目となるため、いろいろなことにチャレンジしていきたい」と話してくれました。その姿を黙って見守る秋山氏。そして、まだ芽吹いたばかりの若い力。二人への取材を通じ、大らかな器の父のもとで、エネルギッシュな息子がやがて大輪の花を咲かせるのだろうと感じました。三代目が夢や希望を抱ける会社をつくるため、その礎を築いている二代目社長。亡き先代の頃から続く安定経営も、きっと引き継がれることでしょう。
取材・記事 山下 直毅氏0(㈱サンアイ電工 三島支部)