社員のコミュニケーション力が強みの塗装会社 ㈱高栄塗装 代表取締役 久高 洋司氏(静岡支部)

カテゴリー:会員訪問記 / 支部別記事 / 新着情報 / 静岡支部


社員のコミュニケーション力が強みの塗装会社

㈱高栄塗装

代表取締役 久高 洋司氏(静岡支部)

事業内容:建築塗装、鋼橋塗装、防水工事、コンクリート補修補強工事

創業:2001年

設立:2011年

入会:2009年8月

社員数:15名

所在地:静岡市清水区八坂町481-1

 静岡支部の㈱高栄塗装を訪ねました。東名清水インターのすぐ近くに、3階建ての社屋があります。名前の通り塗装業を営み、自社で職人や現場監督も社員として雇用している社員数15名の会社です。職人あがりの現場管理者が複数在籍しており、元請け・下請け両方の気持ちを汲み現場を円滑に回せることと、管理者のコミュニケーション力が高いことが会社の強みだと言います。


職人から創業者へ

 久高氏は、かつては塗装会社の職人として働いていましたが、その会社の社長が亡くなり、解散となったタイミングで独立しました。18年前の2001年のことでした。独立した久高氏は、解散した会社で共に働いていた職人を日雇いのような形で雇用し、二人で仕事を始めました。実家の庭に倉庫を置いて、体ひとつでの創業です。久高氏は当時のことを、最初の5年は勢いだけでやっていたと振り返ります。


同友会との出会い

 5年目を迎えた頃から、常に何かが違うなと感じながら仕事をしていました。仕事が入れば、日雇いのような形で職人に手伝ってもらい、仕事を回していく。「こんなのは全然会社ではない」と思うようになったと言います。そのような日々を過ごしていたところ、業界の知り合いからの紹介で同友会に入会します。入会間もなく久高氏は、経営指針を創る会にも参加し、自分と向き合い、会社のあるべき姿を模索しました。また、現在は支部の例会企画委員長を務めており、企画や運営等いろいろなことが学べていると言います


会社のあるべき姿を目指して

 順調に業績を伸ばし、独立10年目に法人化した㈱高栄塗装は、現在15名の社員を抱える会社に成長しました。ここ5年位は社内の体制を大きく変えてきたと言います。最近取り組んでいる社員の評価制度もそのひとつです。会社を大きく変えていく過程で、どうしてもついてこられない社員や反発する社員が出てきます。どこの会社でも同じことですが、久高氏も今が一番しんどいところと語っていました。「社員が一生を託せるような会社」、「社員が出社するのが楽しい会社」、「社員が人間として成長できる会社」、このような久高氏の理想とする会社のあるべき姿を求めて、会社の組織作りに取り組んでいます。

取材・撮影:藤本 浩氏(プリントバリュー㈱・静岡支部)