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【逸品】荷主の夢と一緒に目的地へ ~左右非対称のペイントが楽器 輸送のプロとしてのこだわり~
会員企業名 | エテルナ運送㈱ | 創業 | 1968年 |
会員名 | 白井 喜久美氏 | 業種 | 運送業 |
所属支部 | 浜松支部 | 従業員数 | 正規8名 パート2名 |
会暦 | 2019年4月入会 | 事業内容 | トラックを使っての貨物運送(工場工業系・一般貨物運送、学校部活動・楽団の楽器運送) |
浜松市の自動車ディーラー街の近くにある浜松支部のエテルナ運送㈱を訪ねて、取締役の白井喜久美氏にお話を伺いました。
楽器輸送のプロとしてのプライド
最初に目についたのが、運送業の華であるトラックのボディにペイントされている楽団の絵、左右非対称になっています。楽器演奏している右手・左手を忠実に表しており、ここにエテルナ運送㈱の思いが込められています。
普段の運送業務とは別に、別なお客様(荷主)として、吹奏楽の楽器を運ぶ仕事を請負っています。その請負数は、幼稚園から高校・社会人吹奏楽団で、年間50団体を超えます。売上に占める楽器運送は10%近く。楽器輸送は手間とコストがかかり、他社の参入は難しいのが現状です。これまで培った豊富な経験と信頼が同社の強みとなっています。そして社員全員の、演奏家として日本一を目指している吹奏楽団員を応援したいという気持ち、運ぶ物を大切に早く届けるだけではなく、一緒に夢を運んでいるというプライドがそこにはありました。
ブランドの確立までの歴史
同社はエテルナピアノという楽器メーカーの運送部門から出発。その後、天竜楽器を経て現在に至ります。楽器輸送もヤマハ吹奏楽団の専属から出発し、楽器輸送のプロとしての評判から高校・社会人吹奏楽団の依頼を受けるようになりました。信頼に応えるべきプロ集団としての意識が社員一人一人に行き渡っており、その意識が楽器輸送ならエテルナ運送㈱という信頼のブランドの確立に繋がっています。
常勤しているドライバーは8名、平日の業務とは別に、土日の楽器輸送に人員を割いています。忙しい時には、社長はもちろん、女性スタッフである白井氏も自らハンドルを握ると言います。請負った仕事への責任を果たすというプロ意識に溢れていると感じました。
同氏はもともと、別の会社からの転職組です。女子高校からソニー浜松を経て、今の会社に入社。「男性社会の運送業ですが、ためらいもなく、梱包業務から配車係・車両管理・管理事務からドライバー業務まで、様々な仕事を経験させていただいた。色々な仕事の機会に恵まれたことを、今の社長には感謝している」と、人一倍の負けん気と努力で、社長の右腕となっています。
今後の自分の役割として
喫緊の課題となっているのは人材確保です。課題解決の取り組みとして、社員皆が笑顔でいられる職場環境づくりに邁進しています。そのために社内の細かなところまでの気遣いと、何よりも自分自身のレベルアップに取り組んでいます。
当日お話を伺った事務所には、ヤマハ野球部からプロになった選手のサイン色紙が飾ってありました。野球部の道具輸送を負う中で、社会人からプロになるまで選手の夢を一緒に応援してきた証として、プロの舞台で頑張っている選手のサイン色紙を飾っているとのことでした。エテルナ運送㈱は、社員全員が荷主の物と夢を届けることを目指している運送会社でした。
取材:伊藤 正浩氏(㈲浜松ブロード・マインドオフィス・浜松支部)