第14講 「中小企業憲章」

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【中小企業憲章を通して、中小企業の経済的、社会的役割を解説】
静大連携講座の第14回講義は、杉村征郎氏(杉村精工㈱)が講師を務めました。
「中小企業憲章」をテーマに、2010年6月に閣議決定された政府の「中小企業憲章」を紹介、政府が「中小企業憲章」の文言の中に、中小企業の文化的・社会的役割を高く評価し明記したことについて、制定された意義の大きさを伝えました。
一方で、「中小企業憲章」が制定されるまでの過程と必然性を、経済、社会問題の側面からと、同友会がどういう理念を持って、この間「中小企業憲章制定」運動に全国的に取り組んできたのかを説明しました。講義では、政府版の「中小企業憲章」と同友会の「中小企業憲章草案」を読み比べをし、各項目について解説、「憲章」を通して、社会、日本経済を問う締めくくりの講義となりました。

静岡大学連携講座は、本講義を持って今年度を終了します。今年度も幅広い業種、地域の経営者に講師を務めて頂きました。講義を受けた学生からは、「講義全体を通した後に、中小企業憲章の話を聞くと、より強く経営者が何を考えて経営しているのか、どうして行きたいのかという思いを感じることが出来た。」「半年間の講義を受講して、経営者の苦労、経験を聞くことにより、自分の視野が広がったことは大きな価値があった。」「一般的な経営理論として蔓延っている大企業の理論とは異なる中小企業の理念や特徴について、理解を深めることが出来た。今後はもっと中小企業について注目していきたいと思う」といった感想が寄せられています。本講義は次年度も引続き行なわれ、静岡大学の人文学部学部3年生を対象に、10月より全14回行なわれる予定です。