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11月21日(水)、静岡大学人文社会科学部で静岡大学連携講座「企業経済持論Ⅳ」第8回の講義を杉村 喜美雄氏(㈱ハイホームス)が行いました。
杉村氏は藤枝市で工務店を起業して28年目。現在家を建てる主人公はほぼ30代、団塊ジュニア世代との価値観の共有が大事だと考えます。家づくりは住まい手とライフスタイル(価値観)の共有をしないとできないからです。
人口が減り家が余っている日本で、工務店はどうしたらいいのか。社会のさまざまな問題をデータから読み取り、考えています。
経営課題は山積みですが、特に大きいのは消費税増税後の落ち込みです。多くの工務店が3年後に淘汰されることははっきりしています。ここを乗り切れるかは会社の体力と経営のマネジメント力にかかっています。
日本の中小企業の課題のひとつに、社長の高齢化、事業継承があげられますが、静岡県でも中小企業の57%が後継者不在という状態で、これは杉村氏にとっても同じです。創業すると同時に次の継承を考え、会社の理念を共有する社員が育ち、その中から後継者が育つのが理想と考えます。やっぱり企業は人、人をいかに育てるかを痛感しています。
ハイホームスではインターンシップ生を毎年受け入れています。今年来た学生が、家を作るときにお客さんが書いた家への思いを整理してくれました。「家族・自然・笑顔・健康・感謝」の言葉は宝物です。