ダイヤ水処理㈱ 専務取締役 前原 毅氏(御殿場支部)
事業内容:空調・風呂設備等の設計・施工・メンテナンス
設 立:1976年(昭和51年)2月
社 員 数:6名
入 会:2006年6月
所 在 地:御殿場市萩原1360
U R L :http://www.dwt.jp/
迷子になった2代目経営者
御殿場市を中心に大規模(業務用)空調設備設置・メンテナンス、受水槽メンテナンス、管工事、風呂設備などを手掛ける同社は、市内アウトレットモールの店舗設備においても空調・電気・衛生・警戒・防災設備を一手に引き受ける、業務用設備全般に特化した会社です。前原氏は現在同社にて専務取締役として、父でもある社長を支えながら会社の成長のため大活躍をされています。
非常に業務内容も多肢にわたり強みが多い会社のように思いますが、前原氏にお話を伺うとそれが故に2代目としての悩みがあったそうです。同友会に入会し会社の発展のため学べば学ぶほど、自分は、そして会社は、どちらの方向に向いていったらよいのかわからない、まさに「迷子状態」となっていました。
苦労して作り上げた経営戦略
そんな折、御殿場支部の部会活動で経営戦略部会に入会。1年かけて学び合い、苦労の結果経営戦略を作成。支部例会では社員も全員オブザーバー参加して、経営戦略発表会を行いました。戦略づくりで一番苦労したのは“自社分析”。5か月かけて作り上げた戦略のうち、実に4ヶ月をSWOT分析に費やしたそうです。いったい自社は何が得意なのか?何を求められているのか?どんな要望があるのか?業務内容が多い同社ゆえに、絞込みと数値化に苦労されたそうです。
20年後を見据えた経営戦略で社員も変わる
前原氏が驚いたのは、経営戦略を立てたことで、前原氏自身だけではなく社員の仕事に対する姿勢も大きく変わったことだそうです。戦略の中に、「お客様の“困った”に早く対応し、安心を提供する」というのがあります。社員全員がその目標に向けて日々活躍されています。また、前原氏の戦略は先ず20年後のビジョンを立て、そこにたどり着くまでの道筋から作り上げられています。全社一丸となり、20年後の未来を思い描きながら仕事をされていました。「11月に御殿場で行われる全県フォーラムでは、第1分科会で報告させていただきます。ぜひ報告を聞いた皆さんから、また学ばせて頂いたいです」と語る前原氏でした。
取材・原稿:大川 隆久氏(フヱタ工業㈲・御殿場支部)