報告者の小松寛氏(㈲ヤマカ水産・専務取締役)は、大正元年創業の沼津の老舗ひもの屋の一人っ子として生まれ、「将来この会社を継ぐ事になるだろうな」という漠然とした思いを持ちながら青春時代を過ごします。大学卒業後は築地の水産仲卸会社で5年修業した後、4年前に28歳で帰郷、入社。傍から見れば上手く行っていると思っていた会社の実情に愕然とし、自身の経験を基に立て直しを図りますが、外部環境の荒波に抗いきれません。何とかしなければと焦っていた時、同友会の存在を知り、即入会。昨年参加した県の経営指針を創る会で、自分のひものに対する熱い想いに気付かされ、1年かけてその想いを籠めた経営指針を創りました。
経営理念の唱和や組織図の作成、販売会の実施や冠商品の開発など、創る会での学びを直に実行に移している小松氏。最後に「5年後には東京に店舗を出す」と夢を語ってくれました。経営者として必要な事を謙虚に学ぶ姿と次々と実践していく小松氏の行動力に驚き、多くの事を気付き学ばせて頂いた報告でした。
杉山 秀樹氏(㈲第一経営会計事務所・沼津支部)