中小企業家の未来に馳せる思いを伝える 静岡県経済産業部と意見交換

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8月11日(月)同友会会議室にて、静岡県経済産業部と同友会による意見交換会を行いました。静岡県からは土屋経済産業部長はじめ11名、同友会からは遠藤・藤原代表理事はじめ13名が出席しました。地域社会を支える担い手として中小企業家自らが自覚を持ち、相互の持続的な成長と発展をしていく環境を実現するため、①静岡県中小企業振興基本条例の制定、②当会静岡県中小企業振興基本条例草案ワーキンググループ会への協力要請、③全県経営フォーラム参加要請の3点を要望しました。

遠藤代表理事からは、景況調査と経済指標を用いて県内総生産と県民所得の動向推移を報告。全体として先行き期待感は増すも、傾きの度合いはリーマンショック前と比べ低い状態にあると説明。

佐野副代表理事からは要望の補足を報告。地域社会の活性を共通認識として捉え、行政と共に現況の課題を共有すること。地域社会を支えていく一層の自覚を中小企業家が持つこと。そのために産業・教育・文化・歴史等の地域社会についての学習要望を提言しました。

その後、富士宮支部の九川治喜氏(丸山工業㈱)、静岡支部の松岡慶子氏(㈱松岡カッター製作所)、磐田支部の大橋徳久氏(㈲大橋商事)の3名から各社の経営状況を報告しました。 第1部の意見交換会終了後には交流会を行いました。藤原代表理事進行の下、参加者全員から感想をいただき、地域発展への思いを共通認識として、産官連携を深めていく意見交換会となりました。



参加者感想

土屋経済産業部長をはじめ、望月県理事、黒田同部理事、石川就業支援局長、望月商工業局長、芦川政策監、商工業局の各課長方々にもご参加いただいての意見交換会。通例では経済産業部の政策や成果の発表会になってしまうことが多いのですが、会場を同友会事務局に持ってきたことと、政策委員会の進行によって、同友会の要望に関する意見交換の時間を多く持つことができ、有意義な意見交換会になったと思います。

 特筆すべきは後半の交流会。藤原代表理事が司会を務め、参加者全員が発言をし、産・官それぞれの立場から本音も聞かれました。県の方々の同友会に対する考えを改めて窺い知ることができ、今後多くの会員にも体感してほしいと思うほど感動するものでした。土屋経済産業部長の親しみやすさと、政策委員会の進行、そして懇親会での全員発言等、楽しく充実した意見交換会に感謝します。今後、経済産業部を訪ねるのが楽しみになりました。

河原崎 信幸氏(シンコーラミ工業㈱・富士宮支部)

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同友会からは、景況調査や条例づくりへの想い、取り組み、そして各支部会員からの近況報告や中小企業の抱える課題の報告を行いました。県の担当者からは、県としての取り組みの現状や今後の方針などが報告され、その後それらの報告に基づく意見交換がされました。細かな認識のズレや、立場の違いによるアプローチの角度や手法に違いはありますが、静岡県の置かれた現状に対する危機感、静岡県を良くしたい、活気のある、夢のある、そして幸せの実感できる街にしたい、地域の中小事業者が、地域の活性化の主役になって活躍できる環境にして行きたいという想いは、間違いなく共通の認識だと感じました。

県の条例と市の条例との関連は分かりませんが、県でも市でも、条例⇒ビジョン⇒各施策と言う関係だとすると、まず自社(自分)が身近な各施策に関わり、検証し、その元であるビジョンを見直し、更にその元である条例に血を通わせ、息を吹き込む・・このような観点で志太支部では条例作りにアプローチしたいと思っています。

松葉 秀介氏(松葉倉庫㈱・志太支部)

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