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今年度の重点課題の一つに会員増強を掲げている事を受け、広報情報化委員会では、毎回「増強と広報」をテーマにバズセッションを行っています。9月22日(月)の委員会では、「増強」を中心にバズセッションを行いました。青山達弘氏(㈱青山建材工業・静岡支部、広報情報化委員長)、桜井俊秀氏(㈱富士フォーチュン・静岡支部)、河内崇文氏(㈱スマートブレイン・榛原支部)、塚本和成氏(㈲塚本商店・志太支部)、下坪壮介氏(事務局)の5名で行ったバズセッションの様子を報告します。
青山)同友会は、紹介によって会員を増やしています。一方で、他の団体と比べて積極的な学びや発言を要求される面も多く、ここの理解が得られなければ入会に繋げ難い、という声もあります。また、同友会に相手が興味を示すか否かは、当人の意識に拠るところが大きい。オブザーバ参加して同友会を体感してもらい、入会するか否かを判断してもらう事は有効ですが、オブザーバ参加に至るまでの障壁を取り除くには、何が必要だと思いますか?
下坪)「自主・民主・連帯を理念のひとつに掲げる中小企業家同友会のミッションとは何なのか」という原点に立ち還り、共有した上で、各々が自分の言葉で語る事が必要だと思います。特に「民主」、会員の一人ひとりが地域の主役です。その主役が主体的に地域づくり、社会づくりを議論する。これからの地域をどうデザインするかを議論し、自社や業界の経営にどう結び付けるかを各々が考える。この運動の輪に参画してくれる会員が増えるという事は、地域の活性化に繋がるものと思います。ミッションに基づき参画者を募る、というのはどうでしょうか。
青山)ミッションや理念、ビジョンに共感してもらう、というのは重要ですね。ただし、綺麗事を理路整然と並べたように聞こえてしまっては意味が無い。具体的な事例や自分の行動に裏打ちされた、それでいて分かりやすい言葉で参画者を募る事が大切だと思います。
ところで、増強を考える上では退会者の出ない会にする事も重要です。その為には入会から早いうちに「同友会の面白さ」に出会う必要があると思うのですが、皆さんはその点、いかがでしたか?
塚本)私は入会してすぐに、「会費は変わらないのだから、出来るだけ多くの活動に参加した方が得」と勧められ、支部以外にも様々な会に出席しました。そこでは、普段なかなか交流の無い他支部の方の話が聞けて、すごく勉強になりました。最初に「多くの活動に出た方が良い」と後押しされたのは大きかったですね。
河内)私は「入会したら支部の委員会に入る事」と言われて、じゃあ、と希望したのが広報情報化委員会でした。その時は「それは支部の委員会ではない」と言われ、きちんとした説明が無いまま支部の委員会を選び、その後たまたま縁あってこの委員会に入れたんですが、塚本さんの話を聞くと、縁とか後押しとか、そういった「運」が僕たちは良かったんですね。
桜井)同友会の深さを知る度合いが「運」に左右されてしまうのはよろしくない。「個々の自主性を尊重する」として、組織内での成長まで新会員の自主性に委ねるというのは、新人に「自分で成長しろ」と言っているのと同じです。どこの会社も、そんな事はしないでしょう?同友会と自社経営は不離一体、車の両輪のようなものなのだから、新会員の会内での育成システムを、会社の新人育成システムのつもりで検討していくべきだと思いますね。
青山)私は「面白くなければ同友会じゃない」と思っています。だからこそ、同友会の面白さに出会って欲しい。新会員が同友会の魅力に出会える事も含め、皆で同友会を魅力的な会にしていければ、と思います。桜井さんの言葉の通り、同友会と自社経営は車の両輪。自社の如く、組織を良くし、新しい仲間を増やし、共に育つ環境を創る。そして、各々が同友会のミッションを「自分と同友会」という形で語り、共感をもたらしていく事が、静岡同友会の増強にきっと繋がると思います。
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