同友会から総勢11名で参加しました。会場は県立静岡北特別支援学校(以下、静岡北)と県立中央特別支援学校(以下、中央)です。各校長先生の御挨拶の後に、理研軽金属工業㈱の佐藤総務課長が、初めてハンディキャップを持った社員を受け入れる苦労や対応を、いくつかの事例を上げながら報告されました。孤立しないように最初から2名を受け入れるなど「障がい者雇用は企業の義務」という社長の志を担当者が背負っての現場・現実の事例発表でした。その後、幾つかの班に分かれ、中央と静岡北の授業を見学しました。昔よりも授業(作業・訓練)の内容が現実に則していました。特に職業理念の育成に力点が置かれていて、自分たちの作業した商品は誰がどこで使うのか、どんな役割があるのか問いかけ、仕事に真正面から取り組む内容でした。作業は単純作業かもしれませんが、「自分たちが会社や社会の役に立つには、どうしなければいけないのか」それを、毎日繰り返して指導されている先生方の気持ちが生徒に伝わっているのが判りました。就職する生徒の皆さんを受け止める企業の一人として、「できないこと」の引き算で判断するのではなく、「できること」の足し算で彼らを評価すべきだと感じました。
見学後に雇用状況の説明、就労に向けての関係機関との連携などの説明があり、最後に見学された方との意見交換を行いました。ちなみに最初にマイクを持ったのは、池原障がい者問題委員長でした。
金澤 仁氏(㈱金沢紙工・静岡支部)
● ● ● ● ●