共同求人委員会の呼び掛けで毎年夏に行われるインターンシップ事業。その成果報告会が開催されました。学生の参加は3名と少なかったものの、受入企業はもとより大学や行政の担当者などが多数参加し、関心の高さがうかがえました。
㈱オートベル(沼津支部)では昨年の受入経験を踏まえ、①お客様ではなく新入社員を指導する姿勢で臨む。②参加学生の目的を事前確認する。③学生の行動を公正にフィードバックする。という点を考慮してプログラムを工夫しました。㈱アイ・クリエイティブ(三島支部)では、受入人数を昨年より絞りこみ、充実したインターンシップになるよう努めました。両社とも、受入について前向きに取り組んでおり、学生、受入企業双方に得たものがあったようです。
伊藤金物㈱で受け入れた学生は、社会人になるイメージを確立したいと参加しました。営業同行や事務作業など多岐に亘る研修を通じ、就活対策のみならず人として一回り成長できたと総括しました。事務局で受け入れた学生は、公務員志望ですが、民間のことを知る必要があると参加しました。会員企業7社を訪問し、それまで雲の上にいると思っていた社長たちが悩み、考えている姿を目の当たりにし、衝撃を受けました。中小企業経営者と話す中で、公務員として何をしたいのかが見えてきたそうです。
外部からの参加者も交えたバズセッションでは、産官学の連携による受け入れ態勢を構築すべきという意見や、より効果の高い結果を生み出すために企業と学生とが事前に目的の共有を図ることが挙がりました。学生からは、中小企業に興味がないわけではなく知らないだけ、ホームページの活用など、広報も強化してほしいという意見がありました。
今年初めてインターンシップ学生を受け入れた弊社も、準備や仕事のやりくりなど手間もかかりましたが、得るものが非常に多くありました。皆さんの会社でもぜひ、積極的な受け入れをお勧めしたいと思います。
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