突然の代替わりから不撓の十年。~富士2月例会~【会員報告】

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 佐野純也氏(㈱山十佐野製作所・富士支部)による「我が経営を語る」。アメリカの大学院在学中、実家を突然の不幸が襲い、急遽家業に入る事になります。自社の業務を覚える間もなく代替わりとなったため、見積りも図面理解もできず、経験不足の故にライバル業者に足下をすくわれることも。
 学生時代の経験を活かして直面する課題に取り組むのですが、全てを克服するには至らず売上も上がらず、五里霧中の裡に苦悩する中、藤原博美氏との偶然の出会いを機に同友会に入会します。
 新入会員の自己紹介で自社の経営課題を発表したことから、自社、そして自身の現状を客観的に、真摯に把握。そして、富士支部の勉強会等での学びを実践へと移すことで価格競争から脱却し、自社独自の強みを創出。社員の高齢化に対しては「技術」と「人間性」の観点から新規採用の準備に着手。経営者の能力が不足していると感じれば、支部役員を務めることで、役の中、活動の中、他の役員の方の中にヒントを求める。課題を正確に捉え、その克服に取り組む佐野氏の実践報告は、強く心に響くものでした。
 最後に佐野氏は、これからの予定について、そして「負け犬の遠吠えは誰も聞いてくれない」という赤石義博氏(中同協 顧問)の言葉を紹介。そして、思い描くビジョンの実現を「有言実行」する覚悟を示しました。
 経営のテクニックではなく、あらゆる所から謙虚に学ぶという経営者の姿勢が大切なのだということが、佐野氏の実直さと共に伝わる報告でした。

望月 光太郎氏(㈲望月・富士支部)

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