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シンプルだが奥深い、伊東の「ソウルフード」
「祇園」は伊東駅の駅弁屋として永年旅行客や市民に親しまれ、特にその甘いいなり寿司は伊東のソウルフードとして地元では知らないものはいない存在です。同社は昭和21年に守谷匡司氏の祖父が創業。その奥様が清水の稲荷神社の出だったことが縁で、いなり寿司の店として伊東市中央町にて創業しました。昭和34年には伊東駅での販売を開始。当初は立ち売りもしていたそうで、駅構内に売店を構え、そばやうどんの提供も始めました。駅構内進出後は、幕の内など弁当の種類も徐々に増やしていきました。その後、平成13年には道の駅「伊東マリンタウン」にも出店し、鉄道だけではなく車で伊豆に訪れる方にも販路を拡げています。
経営者としての成長を求め入会し、自己変革
守谷氏は横浜の崎陽軒にて、製造現場に立ったり営業として修行した後、祇園の5代目社長に就任。同友会へは伊東商工会議所青年部で伊東支部の市川支部長の講演を聞いたのがきっかけで、自分自身の成長のために入会しました。それまでは会社の経営主体も明確でないことがあったそうですが、社長就任後は経営理念を作り、財務なども見直して古いものを整理していきました。また、それまで50年以上「待つ商売」だったのを転換し、現在では旅行業者に営業してツアー客向けに弁当を卸したり、PRのため、またお客様の声を直接聞くために市街のイベントにも社長自ら積極的に参加したりしています。
お客様、社員にとって良い会社を目指す
“鉄道駅”と“道の駅”という伊東温泉の玄関口に店を構え、「美味しいものを提供したい。まともな、商品をつくろう」とやってきたと守谷氏。今後については、“常にお客様に選ばれる会社でありたい”“社員に働いて良かったと思って欲しい”を目標に、自分自身については「体技心」の言葉を挙げ、体調管理に心がけたいと語りました。
取材:市川 正樹氏(㈱市川製茶工場・伊東支部)
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