「今後30年を見据えた中小企業における組織力強化の重要性」。若き経営者、下山 昇一氏(㈲下山製作所)による、改革の軌跡の報告でした。
企業において人材育成・組織力強化は共通の課題ですが、下山氏はこの課題に正面から取り組んでいます。報告では、自社の強み、弱みを冷静に分析した上で問題を把握し、その問題を「基盤強化」「人材育成」「組織力強化」「環境改善」に分類し、さらにそれらを多層的に検討することによって、より具体的な行動・実践へ繋げていくという手法・課程が、見事に可視化されていました。
さらに、この報告を理解し易いものとしていたのが、下山氏のプレゼンテーション能力です。今回、下山氏が示したプレゼンテーション能力は、意識の共有、目的の共有等、下山氏が行っている改革の大きな推進力になっていることは間違いありません。下山氏は、経営者自身の研鑽もまた改革の必要不可欠な要素であることを示しているのです。
現在進行している改革の結果、さらなる改革の実践。下山氏の次の報告が、今から待ち遠しく感じられました。
土屋 賢太郎氏(弁護士法人こだま法律事務所・三島支部)