【シリーズ羅針盤】2015年6月 望月 光太郎氏 ㈲望月

カテゴリー:新着情報 / 経営指針

 

私はコンビニエンスストアのセブンイレブンを経営しています。6年前に父から2店舗を譲り受け、最初に社長として行った仕事が店舗の移転でした。ところが移転した店の経営が全くうまくいかず、焦りと苛立ちがつのるばかりだった時に紹介された団体が、この中小企業家同友会でした。

それまで全く触れたことのない異業種の経営者の方々から色々な話を聞き、経営を学ぶ姿勢というものが養われつつあった頃に、経営理念の存在を知りました。そして、支部内で多少学んできたつもりだった私は、10期生として創る会に入会する頃には、自分なりに経営理念、経営指針とは何ぞやと、少し高をくくって入会したことを覚えています。

しかし実際に創る会で勉強を初めた途端、自分がいかに経営というものを軽んじていたのかを思い知らされます。「会社は誰のためにあるのか?」「経営理念とは誰に発信しているものなのか?」「自分が描く企業の将来像とは何なのか?」「ワーク・ライフ・バランスとは?」ひとつひとつが壁になって立ち塞がります。自分がやってきたことは、ただ数字の上っ面を撫でて経営者気分に浸っていただけだったのです。

そんな私でもいくつかの学びを得ることが出来ました。ひとつは、社員、従業員が働きやすい環境を作れるのは経営者しかいないと自覚できたこと。そして自社の事業とは何なのかとイメージできるようになったことです。ただモノを売るだけでなく、人々の生活に欠かせないインフラとしての機能を充実させていきたいという思いや、ここで働くアルバイトがいつか社会に巣立つための人材育成の場として活用できればと考えるようになりました。

まだまだ志半ばですが、地域住民の生活を支える必須の存在となるべく歩み続けたいと思います。

経営指針を創る会10期卒業生 望月 光太郎氏(㈲望月・富士支部)