【私の逸品】素材の特性を活かし、新たなチャレンジ! 浜松資材(株) 秋山 久武氏 浜松支部

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【写真】浜松資材(株) 秋山 久武氏

【逸品】ポリウレタン製 耐震ゲルシート

会員企業名 浜松資材(株) 設立 2010年9月
会員名 秋山 久武 業種 プラスチック製品製造業
所属支部 浜松支部 社員数 正規2名
会暦 2012年8月入会 事業内容 ポリウレタン製耐震マットの製造、販売

 

浜松資材㈱ 須山氏のインタビューに応じる秋山親子

■会社概要

浜松資材(株)は、浜松市南区・JR天竜川駅から南へ約1kmの所にある、ポリウレタン製耐震マットの製造、販売を行う会社です。
社長の秋山久武氏が、元々行っていた繊維の染色に行き詰まりを感じ、新たな分野を模索していたところ、丁度良いタイミングで「会社を買いませんか」という声がかかり、2010年10月に転業しました。
現在は、「耐震ゲルシート」を主力商品として製造しています。熱可塑性(常温では変形しにくいが、加熱すると軟化し 成形しやすくなり、冷やすと再び固くなる性質)を利用した、粘着性と低反発弾性をプラスした新素材の製品です。また、ニッチな市場を狙った製品づくりとして展開しているそうです。

製品使用例

■製品紹介 こだわりの耐震マット

現在は、メーカーからの直接下請けで成り立っています。主製品は、耐震マットであり、固体と液体の両方の性質を併せ持つゲル(GEL)に、粘着性と低反発弾性をプラスした新素材の製品です。また、この耐震マットは先にも述べたように、柔軟性と粘着力があることにより、あらゆる揺れに追随し、すぐれた振動対応能力を発揮しており、難燃性、耐候性、絶縁性、引っ張り強度など、今までの素材に無かった新しい物性を持ち合わせているものです。
用途としては、オフィス、工場などでの耐震・パソコンや家具等の転倒防止、精密機器やモーター類の防振・防音など、様々な用途に活用されています。

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■時代の変化の中で…

2011年3月に発生した東日本大震災の影響により、転倒防止のための需要が増大しました。また、2011年7月にアナログ放送から地上デジタル放送へ切り替わったことで、テレビ本体の切り替えと同時に、「テレビの薄型化」により、土台の固定化で更に需要が増大し世の中に貢献されたようです。しかし、その後、ハイスピードで変わるテレビ家電業界では、薄型から壁掛けへ移行しつつあるなかで、徐々に受注量が減少していきます。そこで、素材の特性を活かし他分野に展開できないか、と模索を始めました。

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■今後の展開 技術を活かしたコラボ製品を展開したい

現在秋山氏は、自社の技術を活かした中で他企業とのコラボ製品で展開できないかと考えています。特に、少量でニッチな部分で独自の技術を活かした中で、現在、何かできないかと模索中です。たとえば、様々な用途で活用されているソフト基盤に粘着性マットを活用できないかとか・・・。そのための防水性と絶縁性のテストを行い、製品化を試みようとしているところです。
ゲル素材の特徴は、
・粘着性
・柔らかさ
・衝撃の吸収性
・経年劣化しにくい
・防水性
・絶縁性(電気を通さない)
・熱・温度変化・紫外線に強い
・防音の可能性あり
などです。これらの特性を活かし、様々な製品提案を今後積極的に展開していこうとしています。
 

耐震ゲルシート。粘着性があるため、壁に鉄板やホワイトボードを貼り付ける際にも利用できる。

 

LED街灯のカバー内に取り付けるパーツ。紫外線に強く、防水性に優れる点を活かしている。

 

基盤上をゲルでコーティング。絶縁性、防水性という特性を活用。

 

浜松資材(株)の製品。素材の多様な特性を活かし、様々な分野での活用を模索している。

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今後は、同友会のメンバーとのビジネスマッチングの機会をつくり、自社とのコラボレーションできる機会を作り、更なる発展へとしようとしている秋山氏でした。

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取材・記事:須山 由佳子 氏(㈲キャリア・アップ・浜松支部)