「安心・安全・健康」にこだわる三島市のお弁当屋
㈱マルヨ
専務取締役 伊丹 克明氏(三島支部)
事業内容 飲食店営業(仕出し、産業給食、厨房受託、幼稚園弁当、学校給食)
設立 1987年10月
社員数 正規20名・パート80名
入会 2013年4月
所在地 三島市南二日町633-1
URL http://www.maruyo-mishima.com/
「頑固者」の似た者親子
創業者の伊丹秀之代表取締役社長と、会員の伊丹克明専務取締役を取材しました。社長の幼少期は、主人を亡くした母が女手ひとつで7人の子を育てた事や、時代背景も手伝って奔放に育てられ、お陰で自ら考えて行動する力が養われた事、その後脱サラをし、その時代には珍しい餃子屋を始めた事を話してくれました。
夜が来なければいいと思うほど、働くのが楽しかったそうです。社長の当時からの座右の銘は「本物は残る」。そんな父を持つ伊丹克明氏は、フードビジネスで修業を積んで平成11年に入社。情熱的な社長とは対照的に穏やかな印象を受けますが、お互い「頑固者」と形容される事の多い似たもの親子だそうです。
客観的根拠に基づく「安心・安全・健康」
㈱マルヨでは「安心・安全・健康」をスローガンに掲げ、衛生面では世界基準に合ったHACCP(危害分析重要管理点監視方式)を導入しています。「健康・長寿は普遍の願いですが、その基本は食べ物。汚染された物や好きな物ばかりを食べているといつのまにか病気が顔を出してくる。色々な種類の食材を組み込んだ献立とカロリー計算された量が基本です。当社は内容素材にこだわり続けます。HACCPだから、安心・安全・健康なんです」と、原材料からお客様に消費される最終製品に至るまで、各調理工程で分析・管理する仕組みを導入している理由を伺い、改めて緊張感が走りました。
いつまでも、食事の瞬間を「幸せ」に
高齢者の食事は「刻み食」という病人食のようなものが一般的ですが、㈱マルヨではプリンのような硬さに変更し、さらに普通の食事に見えるよう形をすべて整えています。諦めから感動、目で見ても楽しめるように、という思いやりは、経営する「お食事処 松韻」と「せせらぎ亭」の庭にも表れています。この庭造りは社長と専務が二人三脚で行い、四季折々の美しい演出をつくり出しています。最後に「これからも確かな品質と美味しさ、お客様との信用信頼を追及し続けていく」と語ってくれました。
取材・記事:佐藤 浩美氏(㈲佐藤葬具店・三島支部)
撮影:秋田 輝儀氏(㈲システムエイド・三島支部)