【シリーズ羅針盤】2016年4月 望月 宣典氏 清水クレジット㈱

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私が同友会、創る会に同時入会させて頂いた2009年は、私自身も会社も本当にひどい状態でした。会社は8年連続貸付残が減少し、売上(利息収入)はピークの四分の一になり、5年連続赤字。当然社長はこのような状況の中、何をしていいのかわからない盲動の状況でした。

創る会で先輩から「こんな状況でも明るく、働いている社員の皆さんがいるじゃないか!」と指摘され、自分は一人ではない、と社員さんたちに本当に感謝しました。特に、いわゆるマチ金融という世間から蔑まれる仕事でありながらついてきてくれる社員さんたちに、誇りを持って「我々業界に対するイメージを打ち破り」働いてもらえるように、この文言を経営理念に入れ、一緒に経営指針を創ることを始めました。

社内全員が理念を共有し、理念に基づき行動を続けると、不思議なことに、弁護士や裁判所の我が社に対する対応が変わってきました。更に、事業定義を「家庭と企業の応援・相談業」と定め、理念と事業定義を軸に行動することで、お客様も以前にも増して、親密にお付き合いしていただけるようになってきました。

そして、理念に基づく経営方針、経営計画を立てました。8年連続の貸付の減少は、事業領域が間違っていたからでした。個人中心の営業から、事業主中心の事業に転換したところ、貸付が増え、計画通り3年目に黒字化を達成しました。

創る会で先輩から、「社長は常に明るく、絶対に諦めてはいけない」ことを学びました。現在は創る会会長として、スタッフ・受講生が仲間の会社のことを自社の問題として考える「場」をつくり、指針をつくり、実践する仲間をさらに増やして続けて行きたいと思います。

経営指針を創る会第6期卒業生 望月 宣典氏(清水クレジット㈱・静岡支部)