社員を第一に考えることがお客様の満足に繋がる
㈱テクノパック
代表取締役 大場 和洋氏(中遠支部))
事業内容 ティーパックの製造・販売
創業 1985年11月
社員数 正規8名 パート3名
入会 2016年7月
所在地 袋井市新池1393-1
ノウハウを生かしニッチな分野に特化
袋井市内で同様の事業を営んでいる会社の兄弟会社としてスタート。以来、創業者の精神を受け継ぎ、堅実経営を続けてきました。茶葉のティーバッグ加工というニッチな分野に特化し、海外から輸入した専用機械を駆使する技術と、自社での維持管理や修理を可能にした高度なノウハウを持つことが強みです。
突然の承継、事業継続に向けて奮闘
2014年6月、創業者の長男である前社長の突然の病により、急遽後継者として白羽の矢が立ったのが大場現社長。一族でもない自分がトップになるとは思いもよらないことでした。しかし共に働いてきた社員のため、会社存続を第一に考え社長就任を決意。折からの茶葉需要の減少により受注量も右肩下がりの中での引き継ぎで、何をすべきかもわからず、目先の問題に必死に取り組んだ毎日だったと振り返ります。
「まずは会社をつぶさないこと」という大場社長。それまで力を入れてこなかった営業活動を行い、新規受注を得る努力も始めました。顧客が何を求めているか理解し、すぐに対応することを心掛けています。また本来のティーバッグの市場は縮小していますが、伸びている粉末茶の方にも手を広げていく計画です。将来自分がいなくなっても存続していくよう、会社を軌道に乗せていきたいと考えています。
お客様のため、社員のために経営者として成長していく
会社の自慢は「社員」。皆仲が良く、会社や仕事のことを真剣に考えてくれている人ばかりとのこと「社員が充実して仕事に集中する環境を作れば顧客に満足していただける商品を提供できるはず」。社員第一の姿勢を貫くことが大切という信念です。
現在の悩みは工場が手狭なこと。機械が増えていますが拡張はなかなか難しい、また社長としての成長も課題だと大場氏は言います。「同友会に入って間もないですが、経営者の考え方や物言いが少しずつ分かって来た気がします。同友会は自分を成長させる場所です」と同友会への思いを語ってくれました。
取材・記事:鈴木 弘之氏(税理士法人 あい会計・中遠支部)