“人をよろこびと感謝でつなぐ”理念に沿って改革と実践を ~榛原3月例会~

カテゴリー:支部別記事 / 榛南支部

 

 

 

 

 

 

 

 

県同友会第8期経営指針を創る会卒業生の田中美次氏(田中肥料㈱代表取締役)を報告者に開催した榛原支部3月例会。吉田町で肥料、農薬、農業資材等の販売メンテナンスを行う同社社長の田中氏は社長就任と同時に同友会に入会、経営指針や社長としての経営姿勢を学び、方針と計画に落とし込み、実践する報告をしました。

10年前と比べて地元農家の戸数も約3分の1に減り、社長就任時は不作や天候等の外部要因も多く茶市場は縮小、同社の売上も減少していきました。そのような中、「社長として何をしていったらよいのか」を求め、同友会で経営指針(理念、方針、計画)を成文化させました。「いつも手元には創る会で使った自社分析シートを持っている。人の話をよく聞き積極的に発言、意見する」と言い、他県会員の実践事例や言葉を自社に置き換えて実践しています。特に数値計画が明確になり、労働分配率の低減、利益率向上につながりました。行動計画も具体的になりました。お茶を広めるためには、お茶を売るのが目的ではなく、飲んでもらう機会を増やしていくこと。そのために会員企業と連携してお茶に合うお菓子をお客様に提供していくことも行っています。また園芸教室の開催、茶舗リニューアル、アスパラガスで健康意識向上の提供などを計画しています。

経営指針を少しずつ実践していく中で、「何のために、誰のために自社が存在するのか明確になりました。何より理念に沿って社員と一緒になって考えられるようになった」と田中氏は語ります。

 

<経営理念>

私たちはがんばる農家と共によろこびと感謝の輪を広げます。

私たちは、ふるさとの緑を守るお手伝いをします。

私たちは、豊かな食の未来をともに創造します。