今月は、富士宮支部の鈴木産業株式会社を取材して来ました。中国に数多くの製造工場を持ち、メーカーベンダーという業態を構築している会社です。詳しくは本編で!さー、元気にいってみよう!
【表紙写真】鈴木産業が誇る「無敵」シリーズの商品たち
会員企業名 | 鈴木産業株式会社 | 創業 | 昭和12年4月 |
会員名 | 鈴木昭二郎(常務取締役) | 職種 | 製造業・販売業 |
所属支部 | 富士宮支部 | 社員数 | 総数95名(パート含む) |
会暦 | 平成 年 月 入会 | その他 | 商標:フジマーク、ミグラント |
1,沿革
作業手袋の製造を目的とした鈴木手袋工場を昭和12年に創業して以来、着実に業績を拡大し昭和40年に法人化、作業用手袋を始めとした作業用品全般の製造と販売を行なっています。中国に50社以上の製造工場を抱える製造メーカーとしてだけでなく、全国に物流倉庫を配置しDIYショップなどへの卸売も行う「メーカーベンダー」という企業形態を持っています。
今回の取材では、鈴木産業(株)が取り扱う数々の商品(およそ5000~6000品目!)の中から、近年オープンさせた「無敵パワーズ」という直営のアンテナショップの取扱商品をピックアップしてみました。
2,アンテナショップ設立の背景
新商品がめまぐるしく発売になる現在の市場において、作業用品全般を取り扱うメーカーとしては、近年のデフレ傾向による価格競争での利ザヤの縮小や倉庫に保管する膨大な在庫負担を少しでも軽減し、コストダウンを図っていくために、5年ほど前から年に数回自社倉庫でバザーを始めたところ、お客様に非常に好評だったことがきっかけでした。
バザーでさばける商品は数がしれていますが、直販のアンテナショップを経営することにより安定した販売ルートを確保し、在庫負担を軽減することが大きな目的です。
3,メーカーベンダーとして
中国の生産工場から日本に輸入するために、JCコーポレーションという子会社を立ち上げており、そこで商品企画及び製品の輸入を一手に取り仕切っています。製造から卸売までを行う企業として、フジマークブランドを軸とした、他社には真似のできないオリジナル商品の開発に注力しています。
4,今後の展望
鈴木氏は、海外留学を経たのち提携メーカーにて武者修行、JCコーポレーションにて企画、貿易を経験し、現在の本社勤務に至りました。商品企画から、製造、物流、販売にいたるすべての業務を経験されてきた中で、これからの時代を勝ち抜いていく為に、利益率を上げていくことをテーマとして取り組んでいきたいとのことです。
商品の絞り込みやストック在庫の縮小、オリジナルの新商品開発の継続など、売上と同時に利益が確保できる仕組みを作ろうと努力されています。また、今後はホームページの充実やネット販売の開始など販売チャンネルを強化することも視野に入れています。
5、同友会
元々、社長であり、父親でもある鈴木孝昌氏が長年の会員であったことから、経営者として学びを深めるべく、親子で入会しています。(親子会員が多いのも富士宮支部の特徴です)
営業担当として日夜奔走したり、店舗を軌道に載せる為に取り組む毎日で、事業継承という最大の山場にはまだ辿りつけてはいないということですが、組織そして自分自身の意識を改革していくことで、近い将来鈴木氏を頂点とした新しい鈴木産業株式会社が誕生しているかもしれません。
6 私の逸品
今回の逸品は、「フジマーク」ブランド、そして「無敵」ブランドを冠したオリジナル作業用品にスポットをあててみました。原点である軍手はもちろん、作業用靴下から作業服、作業靴に制汗シート、果ては女性用作業用品まで、作業と名のつくところであれば、ありとあらゆる場面に鈴木産業(株)製が存在します。
取材:田邉 元裕氏(富士宮支部)
原稿:望月 光太郎氏(富士支部)
次回は、フラワーサーカス代表取締役 中村佐和子氏の逸品です!