【シリーズ羅針盤】2013年5月 第24回 鈴木 茂氏(㈲静波オート)

カテゴリー:榛南支部 / 経営指針

※同友しずおか5月10日号の経営指針原稿内で原稿の抜けがございました。訂正してお詫び申し上げます。

P5経営指針原稿21行目

成長を喜び合える「仲間との出会いが最高の財産となりました。卒業して」3か月

「」内が抜けていました。申し訳ございませんでした。

 

「鎧を脱いで裸になって本音で語り合いましょう」のかけ声でスタートした創る会第9期生(キューピーズ)14名は、それぞれが抱える課題に真剣に取り組み、諸先輩方やスタッフの献身的なサポートのおかげで、全員揃って卒業することが出来ました。

入会するまで「社員一人の小さな会社に理念は必要ない、自らの行動そのものが理念なんだ」との思いでいました。2年前、移転リニューアルした新店舗は効率が良くお客様も徐々に増え、順調な経営に思われましたが、ある日「今、忙しいから…」と社員の放った一言がお客様を失望させご縁が途絶えました。積年の夢が叶った達成感から、私自身の慢心、傲慢な心が社員にも伝染し方向性を見失いかけた結果でした。全社員が同じ目標を持ち、ブレのない経営を行うには、理念の成文化が必要であると思い入会を決意しました。

創る会の魅力は現状認識に始まり、労使関係、将来展望や数値計画など幅広い見識が問われ、グループ討論形式による本音の話し合いから自社の課題の本質が見えてきます。また、同じ厳しい時代を生き抜く経営者の何気ない一言が、活きた知恵となり経営のヒントに繋がります。何より、互いに悩みを語り合い、成長を喜び合える仲間との出会いが最高の財産となりました。

卒業して三ヶ月、経営指針が出来たことで目指すべき方向が明確になり、清々しい気持ちで仕事に取り組めるようになりました。判断に迷う事柄は、社員と共に理念に照らし次の一歩を考える実践を心掛け、より浸透を図るようにしています。

指針書が出来たからといって直ぐに業績は上がりません。理念を核として、時代の変化に対応した方針を常に見直していくことが大切だと思います。「正しい行為を怠らず積み重ね、謙虚さを忘れず己を磨き続ける」基本に徹する重要性に気付かせてくれた創る会に報いるよう良い経営者を目指していきます。

経営指針を創る会9期卒業生

鈴木 茂氏(榛原支部)