地域づくりの担い手として同友会の果たす役割~榛原支部 6月例会~

カテゴリー:榛南支部

国吉昌晴氏(中小企業家同友会全国協議会 副会長)を講師に招き、「今こそ原点回帰」をテーマに同友会の設立から今日に至るまでの活動、理念、同友会とは何か、地域に果たす役割を語って頂きました。

1973年に同友会の3つの目的がつくられ、その2年後に「中小企業における労使関係の見解」=労使見解が発表されました。多くの中小企業家が人間尊重経営をめざし、労使の信頼関係を構築する中で、共育ちを基本に据え、労使見解の精神を踏まえた経営指針の成文化と実践運動へと深化していきました。

2000年には、地域にやさしい金融システムの確立をめざし、全国各地で金融アセスメント制定運動に取り組みました。そして中小企業憲章を提起し2010年に閣議決定され、いま中小企業振興基本条例の制定運動へと繋がっています。地域の産業
や経済が衰退し、その危機感から全国で中小企業振興基本条例制定運動が広がっています。地域をどう元気にしていくのか、金融機関、行政、他団体と協働して知恵を集め、中小企業が光輝く地域社会へと変えていくことが求められています。

全国会員数は、45,000社にのぼります。静岡同友会の中で、榛原支部は高い組織率を持っており、地域であてにされる経営者団体として、さらなる飛躍を遂げてほしいとエールを送られました。

● ● ● ● ●


■例会に参加して

同友会の3つの目的「よい会社をつくろう」「よい経営者になろう」「よい経営環境をつくろう」の中で、同友会の強みは、2つ目にある「よい経営者になろう」ではないかと思います。よい会社、よい経営環境を目指す中で、お互いの会社の経営指針や失敗談等を聞き、謙虚かつ素直に向き合います。そして、経営者として学び合い実践することが、自身の向上と、社内や地域に伝わり同友会の3つの目的を大きく延ばしていくのだと、国吉氏の話から教えられました。新しい会員は勿論の事、ベテラン会員も、いま一度同友会の原点・役割等を学べる例会になりました。

松本 紳哉氏(㈲川本工業・榛原支部)