カテゴリー:経営指針
経営指針を創る会の卒業生として、文章を書いてほしいと言われました。ちょうど震災の被災地である宮城県仙台へ伺う、という前日あたりで、なんとなく、高揚したまま、引き受けてしまいました。が、改めて考えてみると、私は創る会を卒業していないのです。創る会が始まる前、松永節也氏((株)フォー・ユー)と事務局員と、宮城県の創る会卒業式に参加させていただきました。熱い会員同士の絆を目の当たりにし、「これ、同友会の原点かもしれないね」と交わし、その後、ご存知のごとく、松永氏たちの情熱で「10年偉大なり」という時を迎えているのです。
実のところ、その偉大なる10年に私自身は関わっていないのです。私事になるのですが、仙台から帰ってきた頃、ある人々に出会いました。その中の一人、僕よりも10歳は若い方でしたが、彼から、まったく予想外の指摘をいただき、根本的に自分の人生そのものを捉え直し、見つめ直す時になったのです。
「一日の時間を、仕事・趣味・家庭という三つのカテゴリーで分けるとどうなりますか。青山さんはこの三つのバランスが悪く、エネルギーを無駄に消費してしまっているんです」
以来、糠漬けオタク→温泉オタク→落語オタクと趣味の世界を渉猟し、夜の7時には家に帰り家庭の世界に浸り、ようやく、仕事についてギアチェンジが始まろうとしています。
そうして改めて、創る会を中心とした同友会を眺めてみると、やっぱり、同友会の創ってきた歴史、そしてそこに集う方々はすごいな、という思いです。回り道をしましたが、そう感じています。
第1期 経営指針を創る会受講生
青山達弘氏(静岡支部)